2010年06月05日

人気を集めるリサイクルアート展

昨日は日中は一日中、猛烈な雨だったのですが、夜になると雨も小降りになったので、予定通り、Hornsby Shire (ホーンズビー・シャイア、シャイアというのは、区や市のような行政区です)と地元のアートソサエティ共催のリサイクルアート展のオープニング・パーティーに行ってきました。

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“Returned to Glory”(栄光への回帰)と銘打って去年始まったリサイクルアート展ですが、今年は、去年以上の力作が集まっているようです。不要品を使っての作品は、Functional Art (実用品として使えるもの、例えば、椅子、テーブル、バスケットなど)、Mixed Media (ミックスメディアの、主に壁にかけるタイプの装飾的な作品)、3D/Sculptural Art (立体と彫刻)、Wearable Art (服飾品)、Youth Art(若者の参加者)の各分野に分けられて、それぞれの分野で賞金を競います。

第一回目の去年も、アート関係者だけでなく、環境やエコに関心のある一般の人の注目を集めましたが、今年も、多くの来場者が期待されています。下の写真は、昨日のオープニング・パーティーの様子です。

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JKDの知り合いも多く参加していて、たとえば、私のTAFEの同級生も何人も出品していますし、Jが写真撮影でお世話になっているモデルさんも(といっても、モデルだけでなくアーティストでもあるのですが)出品しています。TAFEの美術の学部長が、審査員の一人として参加していたのですが、オープニングパーティーで、「ちょっと、あなたの作品はどこなのよ。出さなくちゃだめじゃない」と言われてしまいました。

そのモデル兼アーティストのジョーの作品は、古いサーフボードに残り物のペンキでペインティングを施した作品です。カタログではこんな感じですが、

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展示してあるとこんな感じ。

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私は、展示してあるものの、一番向こう側のものが気に入りました。買いたいけれど、狭い家のなかでは飾る場所がありません。残念。ちなみに、お値段は、ひとつ600豪ドルです。

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このスプーンやフォークやおたまで作ったカエルは、立体部門で賞をもらいました。Dがとても気に入って、買いたがりましたが、すでに売約済みのシールが貼ってありました。これも残念。後で、美術部長と話していたら、彼女も欲しかった、と言っていました。人気あったんですね。

同じ作家があと2点出品していて、一つは、車の部品を使ったスツール(これも、すぐに売れていました)、もう一つは、金物の台所用品を使った、壁に飾るタイプのもので、Mixed Media部門で賞をもらっていました。3点中2点で賞をとり、展示初日の、しかも始まってすぐに2点に買い手がついたのですから、うれしかっただろうと思います。うらやましいです。

日中、豪雨の中を歩き回らなくてはならず、疲れてはいましたが、夜、楽しいオープニング・パーティーに出席できてよかったです。終わりよければ全てよし、の一日でした。

Returned to Glory 2010展は、6月20日まで、Hornsby Art Gallery (208 Pacific Highway, Hornsby)で開催中です。ギャラリーは、10時から4時まで。月曜、火曜は休館です。
posted by OZK at 23:19| Comment(0) | エコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月21日

豪州在住者として、日本の調査捕鯨に思うこと

日本発の捕鯨についてのブログを読んでいて、あれ?と思ったことがあります。

シーシェパードについてのものだったのですが、そのブログに対するコメントの中に、(オーストラリアは反捕鯨なので)行くと危なそうだから行かない方がいいかも?と言うのがあり、こういうことも、オーストラリアへの日本人観光客が減る遠因のひとつにはなっているのかな?と。

日本の調査捕鯨について、日頃考えていることを、ちょっと書いてみます。当然のことですが、これは私の個人的意見で、シドニーに住んでいる日本人が皆、同意見というわけではありません。

私はシドニーに来て5年目ですが,捕鯨のことで、身体的な危害を加えられたりしたことはありません。住んでいる地域が、かなり穏やかな地域だということもありますが、そうでない地域でも、例えば、クジラのことで殴られて怪我をしたとかいうようなことは、全く聞いたことがありません。

日本人だからというので、クジラのことで議論を吹っかけられたことはありますが、見ず知らずの人に、街で呼び止められて、ひどい言葉を投げつけられた、ということもありません。

ですが、そういうことがあったらいやだなあ、という心配はあります。言い換えれば、実際には起こってはいないし、ほぼ絶対起こらないとは思うけれど、でも、もし、もし、もし、誰かに絡まれたらどうしよう、という心配は持っているということです。

毎年一回以上は、新聞の一面に、血だらけのクジラとか、日本の捕鯨船とシーシェパードの船の大きな写真がのり、扇情的なマスコミの姿勢がいけないといえばそれまでですが、やはり、そういう写真がのった日は憂鬱です。

日本人として、日本の主張が理解されていないから憂鬱、なのではなくて、特に子どもを持っている人などは、学校で子どもがいじめられたりしないかどうか、心配になるのは当然だと思います。

日本にいると分かりにくいかもしれませんが、ちょうど野球を見に行って、自分は巨人ファンなのに、タイガース側のスタンドに座ってしまったような感じ、と言えば、分かっていただけるのではないかと思います。自分が巨人ファンだと分かられたら、どうなるだろう、と、心配になるでしょう?

私自身は、クジラと言えば、極小さい頃、父親のビールのおつまみだったクジラのベーコンをもらったことぐらいしか記憶になく、今は、クジラの肉が食べられなくても全く構わないわけですが(しかも、そういう目的で捕獲しているわけではないことになっているわけですし)、調査目的でどうしても殺して捕ることが必要だというのであれば、そういう考えをする科学者がいるというのも、分からないこともありません。

しかし、調査であり、外交上の関心事にまで発展していることを考えれば、調査結果を、一般の人(日本人だけではなく、他の人々にも)分かりやすい形できちんと発表し、それに基づいて、日本がどういうクジラ保護の対策を捕ろうとしているのか、また、既にとっているのかを具体的に明らかにするのは(税金を使っている以上)義務だと思います。

もし、調査捕鯨の結果(この調査は、保護を目的としたものだ、と考えているのですが)、説得力のある保護策がとられていないのだったら、調査すること自体が無駄だと思うので、捕鯨を中止するのもやむを得ないのではないでしょうか。

オーストラリアの人たちだって、皆がシーシェパードの過激なやり方を支持しているわけではありません。基本的には、捕鯨に反対の人が圧倒的に多いとは思いますが、それとて、日本の調査の結果を理解して、反対しているわけではなく、自然はあるがままがいい、というような、かなり単純なエコ精神から出ているものだと思うので、調査捕鯨を続けるなら、ちゃんとしたデータとその後の対策を示して、納得させる必要があります。確固とした主張があり、正当性を信じているのなら、新聞の一面を買い取って、オーストラリアの一般の人向けに説明するようなことがあってもいいのではないかと思います。もちろん、日本人の私も、ちゃんと知りたいです。

と、そんなことは、版画作家になんかに指摘されるまでもなく、偉い方たちは、いろいろ考えていると思うのですが、それでも、うまく行かないのは、やっぱりなにか、調査捕鯨を続ける別の理由があるのかもね?と思ってしまいます。やめると、捕鯨産業(というのが、あるのかないのか。またどのぐらいの規模なのかも知りませんが)とその周辺に従事する人たちの打撃になるというのも、大きい理由なのでしょうか?

実は、去年の6月、シドニー湾のクジラウォッチングに行ってきました。
船の上で、他の人たちにいろいろいわれたらいやだな、と思い、毎年我慢していたのですが、思い切って参加してみると、当たり前のことですが、そんな大人げない態度をする人はいませんでした。スタッフも親切で、楽しい一日でした。

親子のクジラが潮を吹いて泳いでいくところなどを見ているときに、運転室の冷蔵庫に、小さなステッカーが張ってあるのに気がつきました。英語で、「アイ ラブ ジャパン、でも、クジラは殺さないで」とありました。







posted by OZK at 20:47| Comment(10) | エコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月28日

カメラもパソコンも、みんな使い捨て?

他のアーティストの道具を見るのが好きです。有名な人のも、まだブレイクしていない人のも。

自分の製作の参考になるという面も否定はしませんが、単純にどんな道具を使っているのかを見るのが楽しい。柄のところに、手が痛くならないように布切れが巻き付けてあるエッチング・ニードルとか、ちびたパステルとか、穂がすりきれた筆とか、絵の具が飛び散ったエプロンや靴など、その人の製作の歴史を見るようです。ひょっとすると、作品を見るのと同じぐらい、いやもしかしてそれ以上に楽しんでいるかもしれません。

Jはフォトグラファーですが、やっぱり同じなのではないかと思います。雑誌で、写真家のカメラや道具一式が紹介されていると熱心に見ていますし、仲間同士で集まるともう大変、どうやって撮るかより、カメラやストロボの話ばかりです。

コンピュータも、連絡に使ったり、作品の製作に利用したり、たしかに道具ではあるのですが、今日は、考えさせられることがありました。

先週半ば、Jのラップトップが動かなくなってしまいました。朝スイッチを入れても、うんともすんとも言いません。それで、メーカーに連絡をとって、今日みてもらえるように予約をとりました。

結果は、ロジックボードが駄目になっているのではないかということで、直すことは出来るけれど、保証期間が切れているので、多分2,000豪ドルはかかるだろうとのこと。高い。これだけ出せば、よりよい機能を備えた、新しいラップトップが買えてしまいます。

結局、ハードドライブを出してもらって帰ってきましたが、なんだか釈然としない気持ちです。

保証期間は切れているとはいえ、まだ買ってから2年弱のラップトップ。なんと言い訳をしても、使い捨てであることに変わりはありません。

機能の優る製品に買い替えずに、修理をするか?と言えば、それを使って仕事をし、ビジネスとしての競争もあることを考えれば、なかなか古い型にお金と時間と労力をかけるという決断はしにくい。

というわけで、結局は、新しい物を買うということになるのですが、うちのように吹けば飛ぶような事業者ではなく、大規模に事業を展開している会社が同じ論理で動いたら、大きな資源の無駄遣いになるというのは目に見えています。でも、個人の無駄も集まれば大きな無駄になるのですから、やっぱり、この辺はジレンマです。

今回は、修理するにしても買い替えるにしても、まとまった金額なので考えてしまいましたが、これが例えば携帯電話だったりしたら、たいして考えもせずに買い替えに走るのだと思うと、怖い気がします。

実は、使い捨てについては、似たような経験を、半年ほど前東京に行ったときにしました。

あるデパートで買った、IC搭載の小さなロボットのおもちゃは、充電の回数に限りがあり、それを過ぎたら動くおもちゃとしては遊べないとのこと。はっきり何回だったかは忘れてしまいましたが、計算すると、これだけしか遊べないの?というほど短い時間しか動くロボットとしては遊べない。外箱にはそういう記載は無く(当時)、中に入っていた取扱説明書に書いてあるだけ。これで、4,000円のおもちゃです。

後日、デパートにそういう指摘をしたら「この大きさのロボットで、この値段だったらそういうのは、仕方ないです」的な応対をされましたが、今の日本って、そういうものなのでしょうか?おもちゃで4,000円というのは、使い捨てオーケーの値段なんでしょうか?まさかね?

また、Jに「カメラのフィルターのねじをなくしてしまったので、直してもらえるか聞いてきて」と頼まれたので、東京都心のカメラ屋に行きました。店構えも素晴しく、店員さんの応対もとても丁寧でしたが、結局、ねじだけのストックはなく、ヨーロッパにある本社に問い合わせることもできるが、仮にねじを取り寄せることができないと、あらたにフィルターごと買い直すということになる、と言われました。

今、買い替えようとすると、同じものは500米ドルぐらいです。これも、そのメーカーのお得意さんにとっては、使い捨てオーケーの値段なのかもしれませんね。うちはそうではないので、買い替えをあきらめました。

ヨーロッパの伝統を背負ったブランドの製品というのは、そもそも頑丈な物を作り、不具合が出たら部品を交換して直したり、磨いたり、きれいにしたりして使っていくものだ、と思っていたので意外な気がしました。誰がいけない、と責めるつもりはありませんが、驚きました。

でも、なんだか、おかしい。






posted by OZK at 20:03| Comment(0) | エコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月17日

レモンと”炭素の足跡”

普通のスーパーより少し“いいもの”をおいている店に行ったら、オーストラリア産のレモンと、アメリカ産のレモンが隣り合わせで売られていました。


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即座に、carbon footprint(カーボン・フットプリント、炭素の足跡)という言葉が頭に浮かび、こういうことをしているから地球温暖化の問題は解決しないと思いました。

地元でも採れるというのに、わざわざ遠くから燃料を使って、排気ガスを出して、運ばれてきたレモン。ビタミンの含有量が、地元産の10倍、というのであれば、また話は別でしょうが、そんなことはないでしょうし。

アメリカのレモン栽培者にしたら、国外にもマーケットを広げたいでしょうが…。経済や貿易、産業の死活問題も絡んで、エコの話は一筋縄ではいかない、とあらためて思いました。

表面がつるんつるんのアメリカ産ではなく、少し不細工な地元産の買いました。



レモンをのせたガラス皿は、2、3年前に、Ku-ring-gai Art Centre (クーリンガイ・アートセンター)というコミュニティベースのアートセンターの生徒の作品展で買ったものです。作者は、ユダヤ系のロシア人の女性です。ふちのデザインは、何か、意味があるのかな。夏に、スイカを切ってのせるとよく似合います。

Ku-ring-gai Art Centreはシドニーのローズビル(Roseville)から徒歩で10分ぐらいのところにあって、いろいろなアートの講座があります。受講料さえ払えば、誰でも受講できます。わたしがオーストラリアで版画を始めたのも、ここです。


posted by OZK at 10:09| Comment(0) | エコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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