2010年11月30日

美しい花..にはトゲが?

今日は、数週間前に見つけた、洒落たステーショナリー(文房具のことですね!)ショップに、自作のクリスマス・カードを見せに行くことになっていました。シドニーでも置いてもらえるところがあればいいなあ、と思っていたときに、たまたま見つけたお店です。

先週出かけたついでに、お店にカードのサンプルを持って寄ってみたのですが、かわいい感じの店員さんに、今はお店のオーナーで仕入れ担当の人がいないからと、名刺を置いておくように言われました。担当ではないと言いながらも、その店員さんはカードをちらっと見て、あ、いいわねー、置いてもらえると思うわよ、と言ってくれたので、幸先いいな、と気分をよくしていました。

しかし、それから何日も電話を待っていたのに連絡が無いので、昨日こちらから電話してみると、仕入れ担当の人が出て、今日の開店直後、10時に来るようにと言われました。

ウキウキ!
しかし、いま思えば、この時の電話のやり取りで、なんだかぶっきらぼうだなあ、と感じた直感に従うべきでした。

今日は、念のために略歴を書いた紙とカードの委託販売をお願いする手紙を用意し、運良く買い取りになった場合も考えて、領収書もすぐ書けるように準備して行きました。もちろん、カードのサンプルと、すぐに置いてくれると言われた時の為にいくつかカードも持って行きました。こんな素敵なお店のオーナーの人って、どんな人でしょう?想像がふくらみます。

10時。開店時間のはずですが、お店はなぜか閉まったままです。お店の前で待ちます。

10時15分。この間来たときに応対してくれた店員さんが来ました。カギを開けて、中にはいると、扉を閉めて、掃除機でおもむろに開店前の掃除を始めました。待つこと15分。ようやくお客さんを迎え入れるように扉が開いたので、こんにちは、と声をかけると、あ、担当の人は、ここじゃなくて、オフィスにいます、と言われました。あー、失敗したなー。ちゃんと、どこに行くか聞いておけばよかった。

それで、オフィスってどこですか?と聞くと、すぐそばのようです。行けばすぐ分かるかしら、なにか目印はある?と聞くと、XXって書いてあります。と言われました。

XXと言えば、もう長いことある、もう少し小さめの店です。こちらが、ブティック風の店構えだとすると、そちらは、事務用品店と呼ぶ方が適当な、小さくて、店中に文房具がぎっしり詰まっているような店です。いつも混み合っています。あー、同じ人の経営なのかもね?あちらは実用品、こちらは、おしゃれなもの、っていうわけか。オーナーの名前も聞きました。

その小さい方の店に着いて、オーナーを探しました。レジのところにいた店員さんに、オーナーさんに会う約束をしているのですが、どちらにいらっしゃいますか?と聞くと、え?知らないわよ、と言われました。顔からも体からも、うるさいわね、私は忙しいんだから、あっちに行け、という無言のメッセージが出ているのがわかります。

結局、店の中を行ったり来たり、何人かの店員さんに聞いて、やっとオーナーを見つけました。なんと、オーナーは、最初に聞いた人の隣に立っていました。どうして、声をかけてくれないのでしょう?狭い店内を、私が行ったり来たりしているのを見ているはずなのに。それはともかく、やっと見つけたオーナーに、ハロー、昨日電話した者ですが、というと、あ、それなら、奥のナントカっていうのと話して、と言われました。

あー、これは、私が想像していた、憧れのお店、憧れのオーナーとは、あまりにもイメージが違う、と思いつつ、それでも店の奥に行ってみました。

店の奥には、在庫でぎっしりの小さなオフィスがあり、あのー、昨日電話した者ですが、というと、あー、版画している人ね。それで?持って来たの?とお店の方に出て来ました。店の片隅で立ったまま。落ち着いてちゃんと見てもらうという雰囲気ではありません。この時点で、私は、この店、この経営者のところには、私のカードは置けない、置きたくない、と決めていました。

担当者は、サンプルを一目見るなり沈黙。なんなの、コレ?と思っているのが、びんびん伝わってきます。これだけ?ほかにあるの?すぐ、オーナーもやってきて、カードを見ると、ふたりでひそひそ。感じが重いわよね、これ。

いらない、っていうことです。

自分達の好みに合わないとか、店のイメージに合わないとか、どういう理由でもいいですが、置いてもらえないこと自体は、実はそれほど苦にはならないです。しかし、ハローって言っているのに、挨拶も返ってこない、笑顔がないどころか、みな仏頂面。こういう言い方は失礼かもしれませんが(私も、失礼な扱いを受けたので、おあいこだと思いますが)まったく感じの悪い人たちです。それも店全体、誰もが感じが悪い。うるさい、邪魔だ、何で来たの?的なあしらいは、悲しいというより、お客さんあっての商売をしているのに、一体どういう考えなのでしょう?と疑問になります。

私は今日はいわゆる“業者”としてやって来たわけですが、別の時にはお客として買い物にくることもあるかもしれないのに。お客として来たときに、いくら愛想が良くても、騙されたりするもんですか。

生意気かもしれませんが、こんな店に置いてもらわなくてもいい、というより、こんな性格、雰囲気の悪いところにいたら、気持ちが悪くなりそうです。あっ、そーですか、分かりましたー、さよーならー、と言って店を出ました。

他の人に、あの店には行くなとまでは言いませんが、少なくとも、わたしは、お客として、あの小さな店と素敵だと思った店に入ったり、買い物をしたりすることは今後絶対にないと思います。

しかし、ブティックはあんなに素敵に見えたのに。白雪姫にやさしいふりして毒リンゴを持って来た魔女、やさしいおばあさんに化けていたオオカミ、きれいな色をした毒キノコ、などなどが頭に浮かんでは消えました。美しい花にはトゲがある、っていうのも、いいですね?

ここのところ、面白いことが続いているようだと思っていましたが、人生山あり谷あり、いいことばっかり、というわけには行きませんでした。もっとも、今日のを“人生の谷”と言うのは、あまりにも大げさだとは思いますが。
posted by OZK at 19:14| Comment(0) | 展示・販売 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月29日

好きな美術雑誌に...

オーストラリアでも、様々な美術誌が出版されていますが、今一番気に入っている雑誌は、イギリスのArtists&ILLUSTRATORSという月刊誌です。イギリスからだいたい2ヶ月遅れで、オーストラリアの店頭に並びます。

http://www.artistsandillustrators.co.uk

版画についての記事も、他の美術雑誌に比べると多いような気がします。

これは先週買った10月号。

artists&1.jpg



イギリスのAngie Lewinという版画家の特集記事がのっています。

Artist&2.jpg


この人の作品は、最近、グリーティング・カードなどのステーショナリーや、テキスタイルなどでも良く見かけます。日本でも手に入るでしょうか?

http://www.angielewin.co.uk


他にも、木口木版のやり方を解説した記事も。

Artists&3.jpg


木口木版は、ぜんぜんやったことがないのですが、やってみたい気がします。

この2つの記事があったので、いつもは立ち読みですませてしまうこともあるのですが、今月はじっくり読もうと買いました。


すると、Art of Gyotakuという記事も。魚拓について作り方も含めて解説した記事です。

Artist&4.jpg



うーん、魚拓も、版画ですよね、よく考えてみれば。わたしも、なにか別の手法と組み合わせてやってみようかな。


ところで、イギリスは猛烈な寒波に見舞われているらしいですね。ロンドンの友人達は大丈夫なのか、気になります。
posted by OZK at 10:47| Comment(0) | 版画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月28日

ヨットの版画

今日は予定では、友人のヨットに初めてのせてもらうことになっていました。

この友人は、先日日本映画祭に誘ってくれたヘレンで、音信不通になっていた一時期もありますが、もう随分長い付き合いです。今は、ヨーロッパを旅行していたときに知り合った船大工のダンナさんと、生まれ故郷のシドニーに帰って来ているのですが、何年かに一回は半年ほどヨットで航海に行っています。食べ物などを積み込んで、遠くは南太平洋の島々まで行っているようです。

ヨットというと、お金持ちで余裕のある人のもの、という印象があるかもしれません。実際そういう人の方が多いかもしれませんが、ヘレン夫妻を見る限り、ヨットで航海に出る為、他の支出についてはかなり堅実です。ブランドものとは全く無縁、本も古本屋さんで、服もリサイクルを活用しています。もっとも、経済的な理由ではなく、無駄な物に出費しないという生活上の主義、なのかもしれませんが。

私が会う時は、陸の生活に戻っている時なのですが、先日は、marianne newman galleryのオープニング・パーティーに夫婦揃って来てくれました。実は、今回このギャラリーで展示している私の作品は2点とも、ヘレン夫婦から聞いた航海の話にヒントを得て制作したものです。私は実は大型ヨットに乗ったこともないし、ましてや何日も、何週間も、何ヶ月も航海をしたことなどありません。でも、ヘレン達のお土産話を何回も何回も聞いているうちに、海の上ってこんなじゃないかなー? 月が出ている時はこんな感じかなー? さびしいのかなー? 静かなのかしら? 嵐の時はどんな風なんだろう?という考えが湧いて来て、私自身のアーティストとして頑張って行こうという気持ちも重ねて、今年は、ヨットや海、波をテーマに版画を何点か制作しました。

というような話は、これまでヘレン達にしたことはなかったのですが、今回、ギャラリーに来てくれたときに、種明かしをしました。すると、ヘレン曰く「なんかそうじゃないかなあ、と思ってはいたのよね」

2枚の内の1枚はコラグラフで、もう既に同じ図柄のものをヘレン夫婦にプレゼントしてあったのですが、もう一枚のエッチングの方も(下の写真のですが)特にダンナさんが気に入ってくれたそうです。

Departure2.jpg



「船や航海の様子がよくでている」と言って、気に入ってくれたそうで、船大工でヨットを操る人にそう言ってもらえるのは、なによりうれしいです。というわけで、こちらの作品も進呈。ヘレンからは、「こんなに人にあげてばっかりいちゃ、駄目じゃない。売らなくちゃ」としかられてしまいましたが、だって、うれしいんですもん、仕方がありません。それに、特に仲良くしている友達に売るっていうのには抵抗があります。

数日後電話がかかってきて、「そういえば、一度も私たちの船に来てもらったこと、なかったわよね。こんど是非遊びにきてよ」というお招きを受けて、きょう遊びに行くことになっていました。

ところが、
昨日までの快晴はどこへやら、きょうは小雨がちらつく、あいにくの肌寒い天気で、予定を延期せざるを得ませんでした。残念ですけれど仕方がありません。近いうちにまた連絡して、是非遊びに行きたいと思っています。
posted by OZK at 19:47| Comment(0) | 版画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月27日

公募展のオープニングに行きました

Hornsby Art Prizeのオープニングが開かれたので、ちょっと顔を出してきました。

ホーンズビー・シャイアという行政区の主催の公募展ですが、この地区外に住んでいる人も参加できます。私は、地区内に住んでいますが、だからといって、特典があるわけではありません。

今年が2回目。ペインティング、ドローイングと版画、彫刻などのジャンルに分かれていて、各ジャンルにつき、一点出展することが出来ます。今年は500点ほどの応募があり、そのうち選ばれた半数が展示されています。そして、展示された物の中から、各部門賞と大賞が選ばれるというわけです。

これが、会場の建物の外観。わりと最近改装されたコミュニティー・センターです。

award1.jpg


award2.jpg


展覧会自体は今週の半ばから始まっていたのですが、オフィシャル・オープニングは今夜6時から。

私が会場に着いたのは6時15分頃で、こんな感じでした。

award3.jpg



中では、室内楽の生演奏もあり、ワインやカナッペを手にした人たちで、既ににぎわっていました。

賞に選ばれた作品の横には、その旨を書いた紙が貼ってあります。

残念ながら、私は賞はもらえませんでした。が、去年と比べてみても、今年の出展作品はレベルが高いようで、賞をもらうっていうのはなかなか大変なことだぞー、と気持ちを新たにしました。

もっとも、今回出した作品で大賞を狙うには、いくら私が楽天家だといっても、どこをどう考えても弱すぎる、と自分でもよーく分かっているので、来年以降、気持ちを引き締めてまた頑張ろう!と思いました。

私の作品は、こんな風に展示されていました。写真手前にある4枚のうち、右上の横長のが私のです。

award4.jpg



ちょっとがっかりしたのは、同じパネルに展示されていた4点の感じや色合いが、良く似ていたこと。良く似ているから、一緒に展示されているのだろうと思いますが、パネルの統一感はあるものの、これでは、是非この作品を買いたいという気持ちにはなりにくいのではないでしょうか?

それに、全体を眺めてみても、ほかの参加作品と比べてみて、私の作品はいかにもおとなしい。きれいでも、控えめでおとなしくっちゃ、賞をとるという戦いには勝てないですね。と、こんなこと、今ごろ気がついても遅いんですけれど。というわけで、これから公募展には、もっともっと大胆な、これでどうだ!というような気迫が感じられるものを出そうと思います。静かな雰囲気の作品でもいいんですが、静かな中にもすごい緊張感のあるような作品、ということです。

まあ、こういうことも、こうした展覧会に参加して他の人の作品と比べてみないと分らないことなので、これからの課題が分っただけでも今回参加した価値はあった、と思います。

そんなことを言いつつも、今日は、基調講演や賞が授与される式典には出席しないで、帰って来てしまいました。ここのところ、いろいろ外出することが続いていて、今朝も朝早くから別件で出かけていたので、ちょっと体力、気力的に無理だな、という気がしたので。

それでも、半時間ほど会場にいた間に、顔見知りのアーティストや、工房の仲間、それから、今回の審査委員長がたまたま、今わたしの作品を展示してくれているマリアン・ニューマン・ギャラリーのオーナー、マリアンさんだったので、そのマリアンさんにも挨拶ができて、よかったです。

Hornsby Art Prizeは、明日の4時まで、Cherrybrook Community Centre (Cherrybrook Shopping Village のそば)で開催されています。
posted by OZK at 20:16| Comment(0) | 展示・販売 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月26日

3度目の正直?今回はカード

以前にも展示をしませんか?とか、父の日のマーケットに参加しませんか?と声をかけてくれた、ヘアサロンとギャラリーが一緒になっている店が、今度は、クリスマス・マーケットをするので、クリスマス・カードを出しませんか?と声をかけてくれました。先週のことです。

マーケットは明日の土曜日なので、今日が納品の締め切り日。思うところあって、数週間前に作ったドライポイントのカードではなくて、もう少し前に作っておいたカードを出すことにしました。

何種類かあるのですが、写真でそのうち三つほどお見せします。

mfcards.jpg


一番上に重ねてあるのは、ドライポイントで作った版画のデザインをもとに作ったカード、他の2枚は、きれいな紙を厚紙にコラージュしたカードです。マーケットがどこで開催されるかにもよりますが、マーケットでの販売だと、あまり高い品物は売れないようなので、オリジナル版画のカードというわけにはいかないような気がして、今回は、こんなようなカードを出してみます。

今回のマーケットでは、ギャラリーの人が売ってくれるので、当日すでに用事があって行かれない私にとっては、願ってもないお誘いですが、最近、販売や展示は、来てくれた人とのやり取りも面白いな、と思えるようになってきたところなので、本当は自分で売りたい気もします。

今日は、ギャラリーの方に仕事で行くというJに、車で納品してもらいました。零細企業ですので、お互いの秘書役もすれば、搬入・納品係も務めます。

実は、このヘアサロン兼ギャラリー、相性が悪いのか、展示を誘われた時は日にちの折り合いがつかず、父の日マーケットは、悪天候でマーケット自体が中止になっています。3度目の正直、なんとかうまく行って欲しいです!

マーケットは、明日の午前9時から午後4時まで、ウェスト・ピンブルのフィリップ・モールという商店街で行われます。

Boutique Hair Salon, Art Gallery
Shop 10, Philip Mall
Kendall Street
West Pymble 2073
posted by OZK at 17:43| Comment(2) | 展示・販売 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。